ABCD理論
ABCD理論は、ものごとの受け止め方、感じ方の仕組みを簡潔に表したものです。アサーションにおいては物事を合理的に捉える力が必要です。ABCD理論には、よくありがちな非合理的な考え方を排除する働きがあります。
ABCD理論のABCDは以下の頭文字から成り立っています。
- A(Activating event)…物事を引き起こす出来事
- B(Belief)…信念、思い込み、考え方
- C(Consequence)…結果、問題、悩み、感情、症状
- D(Dispute)…論破、論駁(ろんばく)、正しい論理を導く事
問題や悩み、感情が起こるプロセスは、A→Cではなく、A→B→Cなのです。
例えば、誰かから叱られて落ち込んだとします。
普通は、叱られたという出来事(A)があったので、落ち込んだ(C)となります。
しかし、ABCD理論では、叱られたという出来事(A)があって、それは落ち込むような出来事だという思い込み(B)があり、だから落ち込む(C)というプロセスになります。
同じ出来事が起こっても、非合理的な思い込みを排除して考え方を変えることにより、違った結果を生みだすことができます。
上記の例えでは、「叱られることは落ち込むような出来事だ」という考え方でしたが、これはネガティブな非合理的な思い込みです。これを「叱られたけれどそれは今後の自分の糧になることなんだ」という考え方をすれば、また違った結果になっていきます。
=>非合理的思い込みを排除する
論破、論駁(D)は、考え方がいかに非合理的で非現実化を説いて、合理的な考え方をさせて、正しい言動に導かせるということです。これは他人に対して行うことでもありますし、自分自身に問いかけて行うことができるものでもあります。
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