べき・べからず思考
ある出来事に対して、「こうするべき」とか「そうするべきでない」などと考えてしまう思考です。
物事を0か1かで考えてしまう白黒思考や二極思考と呼ばれている思考と似ています。
べき・べからず思考は非合理や非現実的な思い込みを助長してしまうものです。人から少し注意されただけで、自分はだめな人間なんだと極端に考えてしまったりします。また、そうするべきでないという思いが強くなり、ちょっとしたことを許せなくて、攻撃的になってしまったりします。
アサーションにおいては、「必ずしもそうとは限らない」といった柔軟な考え方が大切で、それがアサーティブな言動につながっていきます。
べき・べからず思考関連ページ
- 「どんな人からも受け入れなければならない」
- 人間はできるだけ人から受け入れられたいと望むものですが、これが「受け入れられなければならない」と思い込むと問題になってきます。アサーションの障壁となります。
- 「失敗をしてはいけない」
- 失敗してひどい叱られ方をされたとか、失敗により損失を出してしまったといった経験をしたことで、「失敗してはいけない」という考え方が染み付いてしまうことがあります。アサーションの障壁となります。
- 「思い通りに物事が進まなければならない」
- 思い通りに物事が進まないとイライラしたり、攻撃的になったりする人がいます。世の中にはいろいろな性格の人がいて、考え方が合わなかったりします。思い通りにならないことのほうが当たり前と考えましょう。
- 「人を傷つけるようなことは言ってはいけない」
- 確かに人を傷つけることは言わないほうが良いかもしれません。しかし、そこばかりに拘ってしまうと、自分を主張できなくなってしまい、アサーションからは遠ざかってしまいます。また、この考え方の裏には配慮ができない人を許せないという気持ちが潜んでいます。