アサーション

「失敗をしてはいけない」

 失敗してひどい叱られ方をされたとか、失敗により損失を出してしまったといった経験をしたことで、「失敗してはいけない」という考え方が染み付いてしまうことがあります。

 

 この考え方をしていると、どんなことでも最大限能力を発揮しなければならないと思い込むようになります。そして、失敗した自分を責めたり、失敗した人を必要以上に責めたりします。ちょっとした失敗でも許すことができなくなります。これはアサーションを阻害する考え方です。

 

 この思い込みは誰でも過ちを犯し、責任をもつ権利と深い関係があります。自分も他人も人間は失敗する生き物なのだと認識することが大切です。

「失敗をしてはいけない」関連ページ

べき・べからず思考
ある出来事に対して、「こうするべき」とか「そうするべきでない」などと考えてしまう思考です。アサーションの障壁となります。
「どんな人からも受け入れなければならない」
人間はできるだけ人から受け入れられたいと望むものですが、これが「受け入れられなければならない」と思い込むと問題になってきます。アサーションの障壁となります。
「思い通りに物事が進まなければならない」
思い通りに物事が進まないとイライラしたり、攻撃的になったりする人がいます。世の中にはいろいろな性格の人がいて、考え方が合わなかったりします。思い通りにならないことのほうが当たり前と考えましょう。
「人を傷つけるようなことは言ってはいけない」
確かに人を傷つけることは言わないほうが良いかもしれません。しかし、そこばかりに拘ってしまうと、自分を主張できなくなってしまい、アサーションからは遠ざかってしまいます。また、この考え方の裏には配慮ができない人を許せないという気持ちが潜んでいます。